人が生きるために必要なつながりは何だろう?—一般社団法人 WATALIS
よく晴れた2019年11月のある日、宮城県沿岸のまち、亘理町のカフェに、一人、また一人と女性たちが集まってくる。この日はフラワーアレンジメント教室があって、彼女たちはそれぞれに作品を作り、最後にコーヒーを飲みながらおしゃべりをして家路に着いた。2011年3月、震度6弱の地震と、町の半分を飲み込む津波があった時は、こうした日常を送ることが難しかった——と、一般社団法人WATALIS(ワタリス)代表の引地恵さんは振り返る。だからこそWATALISを設立し、震災翌年から女性がものづくりで集まる場をつくってきた。震災から間もなく9年が過ぎる。町は少しずつ元の姿を取り戻しつつあるように見えるけれど、見えない心の傷は会話の端々に現れる。引地さんは考え続けている。人が生きるために必要なつながりは何だろう。そのつながりを守るために、自分たちにできることは何だろう。

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誰もが音楽を楽しむには、どうしたらいいだろう?—名古屋フィルハーモニー交響楽団
小さな子どもとその親も、障がいのある人たちも、普段コンサートに来れない全ての人たちに音楽を届けたい——。名古屋フィルハーモニー交響楽団はそのために、福祉コンサート「夢いっぱいの特等席」を開き続けてきた。きっかけは公演中に退席した親子がいたこと。子どもが声を上げるのを、母親が気に病んで席を立ったという。その姿を見た楽団職員は考えた。コンサートに来たくても、来られない人がいる。その“壁”は何だろう。誰もが音楽を楽しむには、どうしたらいいだろう。一人の気づきからコンサートは始まった。声を出してもいい。立ち上がってもいい。そんな自由なコンサートは2019年11月に20周年を迎え、約6300人が集まる大イベントになっていた。

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技術のまちの未来、どこから始める?—ロボカップジュニア・おおがきオープン
全国の「技術のまち」が苦境に立たされている。従業員の高齢化、若い担い手不足、IT化や新興国の台頭による産業構造の変化…。岐阜県大垣市も課題を抱えるまちの一つだ。古くからものづくりで栄え、時代に合わせて主幹産業を変えてきた。今また、新たな転換点を迎えているという。そんな大垣市がまちの未来を託すのが、“ロボット”だ。市は「先端技術のまちづくり」を掲げ、全国に先駆けて子どものロボット・プログラミング教育に力を入れ始めている。2019年9月下旬、18万人を集めた「ロボフェスおおがき」の会場の一角で、ロボット競技の大会が開かれた。そこにいたのは、ロボット本体もプログラムも自作してしまう約100人の子どもたち。いったい、このまちで何が始まっているのだろう。

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世紀の発見を生むのは、“あたたかい考古学”?—アナトリア考古学研究所
「古代文明の歴史」が大きく変わるかもしれない。それも、私たちの生活に身近な「鉄の歴史」が——。製鉄技術はこれまで、約3400年前に現在のトルコ共和国で生みだされたと考えられてきた。しかし近年、さらに1000年ほど古い地層から製鉄の痕跡が見つかったのだ。発掘調査を手がけたのが、中近東文化センター(東京)に付属するアナトリア考古学研究所。所長の大村幸弘さんらはトルコ国内の遺跡で、45年以上にわたって発掘調査を続けてきた。なぜ研究所は「世紀の発見」を生みだすことができたのだろうか。そもそも、なぜ日本人が外国でこれほど長く発掘作業を続けられているのだろうか。その背景には、研究所が設立時から取り組んできた基礎研究「文化編年」、そして地域と共に育む”あたたかい考古学”とも言える取り組みがあるという。この夏、発掘作業の続くカマン・カレホユック遺跡を訪ねた。

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あらゆる違いを越えて人々が手を取り合う社会を想像できますか?—飯塚国際車いすテニス大会
日々を暮らす社会にはさまざまな「壁」がある。言葉、世代、宗教、肌の色、そして、障がい。小さな違いが「壁」となり、差別や社会の分断を生む。異なる人々が手を取り合う——そんな社会があるとしたら、どんな姿をしているのだろうか。
「人と人の間にあった壁がなくなっていく」。そう言われるテニス大会が福岡県飯塚市にある。飯塚国際車いすテニス大会。各国を代表する選手たちが集まる、アジアで最も高いグレードの大会だ。延べ約2000人のボランティアによる市民参加型の運営は「イイヅカ方式」と世界で呼ばれ、「この大会は特別」と選手たちも口々に言う。決して大都市とは言えないまちで、どうしてそんな大会が生まれたのだろうか。2019年春、35回目を迎えた大会を訪ねた。

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「自分の壁」を越えるには?—男子ケイリン河端朋之選手
「自分の壁」を越えるには、どうしたらいいのだろうか?
仕事やスポーツに打ち込んでいると、様々な壁が現れる。特に数字がはっきりと出やすい事柄については、「これ以上伸ばすにはどうすればいいのか」と悩んでしまうこともある。ただ、それらの壁を突破した時、自らの成長を大きく感じられる。

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あなたの挑戦を、支えてくれたのは誰ですか?—東京都立産業技術研究センター
眼前に深刻な課題がある。避けては通れない課題だ。けれど、解決策はわからない。頼れる人もいない。そんなとき、あなたならどうするだろう。もしかしたら、途方にくれて、その場でうずくまってしまうかもしれない。
だが、会社を、従業員の人生を背負う社長はそうもいかない。たとえ、先が見えないとしても、その場で立ち止まってはいられない。課題があっても挑戦し、道を切り開いていく。

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時代にあわせて発展し続けるためには、何が必要だろう?—京都市産業技術研究所
譲れない伝統を守りながらも、時代に合わせて変化し続けるのは簡単ではない。しかし、日本の伝統産業は、絶えず革新を重ねることで、何世代にもわたり受け継がれてきた。
とりわけ、バブル期以降は、人口の減少や生活様式の欧米化など、伝統産業は絶えず変化にさらされてきた。しかし、そうした時代の移り変わりさえも、担い手にとっては、新しいことに挑戦するチャンスになり得る。

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ある日、突然目が見えなくなったら?—アイメイト協会
ある日突然目が見えなくなったらどうするだろうか?
突拍子のない質問に聞こえるかもしれない。しかし、日本で暮らしている視覚障がい者およそ30万人のうち、17才までに視覚障がいになった人は17.4%なのに対し、40才以降に障がいを負った人は58%もいるのだ。(厚生労働省「身体障害児・者実態調査(平成13年)」)晴眼者であっても、視力を失うことは決して珍しくない。「突然目が見えなくなる」ことは、いつ誰の身に起こってもおかしくないのだ。

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自転車の乗り方、誰に教えてもらいましたか?—リプレット基金事業財団
あなたは誰に、自転車の乗り方を教えてもらっただろう? ハンドルを懸命に握るあなたを支えてくれたのは、自転車を買ってくれた両親や祖父母、あるいは兄姉だったかもしれない。
しかし、両親や家族と離れて暮らす子どもたちはその限りではない。現在、さまざまな事情で家庭を離れ、児童養護施設や乳児院で暮らす子どもは約3万人。子どもたちの多くは、自転車の乗り方を教えてもらった経験がない。

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