「ものづくりのパートナー」になるには?—地方独立行政法人 大阪産業技術研究所
「公設試(公設試験研究機関)はものづくりのパートナー」——。ヤシノミ洗剤や洗濯石鹸、消毒液など、衛生・環境・健康に関する製品で知られる「サラヤ」で、商品開発を担当する松村玲子さんは言う。大阪で生まれた同社は創業当初から公設試の支援を受け、製品開発や社員の育成に取り組んできた。頼りにしたのは、高精度の分析力はもちろん、技術者の育成にまで「一歩踏み込む」支援のかたちだ。サラヤだけではない。ものづくりの盛んな大阪で、生み出される商品の開発に手を添えてきたのが、ここ大阪産業技術研究所だという。いったい、どんな「支援」が行われているのだろうか。2023年2月、和泉と森之宮の両センターを訪ねて取材した。