小さな会社の技術開発に必要なのは?—滋賀県工業技術総合センター
人手が足りない、設備投資できない、価格競争から抜け出せない——。そんな逆境で生まれた極薄の救急絆創膏がある。滋賀県日野町に本社を置く東洋化学株式会社の「キズクイック」。傷を早くきれいに治す最新型の絆創膏で、従来の半分の0.3mmという薄さを実現した。技術開発を支えたのが、滋賀県工業技術総合センターだ。“滋賀方式”と呼ばれる積極的な機器の利用開放や共同研究などで、数々の中小企業を支えてきた。極薄の絆創膏が生まれたのも、センター内にある「レンタルラボ」の一室。さらに、「これまでにない絆創膏」も生まれようとしているという。2020年2月、共同開発の進むラボを取材した。