小さな素材が担う、健康や社会への大きな貢献。
島根大学 森本研究室
超高齢化社会と呼ばれる日本において、避けては通れない課題が健康寿命の延伸です。その健康寿命と密接に関わっているのが、人間の細胞内に存在するミトコンドリア。私たちが生きるために必要なエネルギーを生み出す重要な器官である一方、機能不全に陥るとさまざまな不調・病気の原因となってしまいます。治療のためにはミトコンドリアに直接薬物を届ける必要がありますが、防護壁の役割を果たす細胞膜に包まれて存在し、さらに複数の生体膜で守られているため、物理的に難しいとされていました。しかし、島根大学の森本研究室が研究しているポリマー(高分子)※を用いることで、その課題が解決されようとしています。今回は研究の詳細と...