サイクルスポーツの発展を目指して、1965年に静岡県伊豆市に開設された「日本サイクルスポーツセンター」。東京2020オリンピックで自転車競技会場としても使用された「伊豆ベロドローム」を始め、MTBコース、ロードサーキットコースなど多彩なサーキットコースが完備されています。
画像: - YouTube youtu.be

- YouTube

youtu.be

世界でも有数の自転車競技施設であるこの場所は、大会の開催や強化合宿なども盛んです。その合宿開催にかかる費用の一部に、競輪とオートレースの補助事業が活用されています。静岡を拠点に活動する競輪選手の道場晃規選手がこの施設に興味を抱き、見学へと訪れました。

世界でも有数のクオリティを誇る、伊豆ベロドロームへ

道場選手が日本サイクルスポーツセンターを訪れたのは2025年6月。この日はちょうど、国内外から集まったジュニアアスリートの合宿が行われていました。

道場選手:「僕は生まれも育ちも静岡県。自転車競技を盛り上げるための活動が地元で行われているのは嬉しいです。今日は若い人たちが頑張っている勇姿を、全力で応援したいと思います!」

画像: 日本サイクルセンターを訪れる道場選手

日本サイクルセンターを訪れる道場選手

そう言って、合宿会場である伊豆ベロドロームへ向かう道場選手。1周250メートル、最大傾斜角度45度の木製仕様走路が完備されるこの場所は、日本初の屋内木製トラック自転車競技場としても知られています。

画像: 伊豆ベロドローム内観。合宿の他、さまざまな自転車競技大会が開催されています

伊豆ベロドローム内観。合宿の他、さまざまな自転車競技大会が開催されています

道場選手を迎えてくれたのは、日本サイクルスポーツセンターの野田尚宏さん。施設全体の運営に携わりながら合宿のコーチも担当しているそうで、施設がつくられた目的やどんな合宿が行われているのかなどを聞いてみました。

画像: 日本サイクルスポーツセンターの野田さん

日本サイクルスポーツセンターの野田さん

野田さん:「日本サイクルスポーツセンターは、自転車競技レベルの向上を目指してつくられた施設。アジア拠点として、中国や東南アジア諸国といった海外からアスリートを招いてトレーニングを開催するなど、国際的な活動にも力を入れています。今回の合宿でも、たくさんの国から参加者が集まっているんですよ。合宿では自転車競技技術の向上はもちろん、国際交流を通じてアスリートの人間的な成長もサポートしています」

道場選手:「素晴らしい取り組みですね。そんな環境でトレーニングできるのが羨ましいぐらいです。このまま合宿の様子も見学させてもらっていいですか?」

野田さん:「もちろん!じっくり見ていってください」

技術向上のノウハウがつまったトレーニングを見学

集合時間に合わせて、少しずつジュニアの選手が集まってきました。海外の選手もいるため、指導は日本語と英語を織り交ぜて行われます。

画像: トレーニング内容について説明する野田さん(写真中央)と参加選手のみなさん

トレーニング内容について説明する野田さん(写真中央)と参加選手のみなさん

まずはストレッチ。準備を整えたらグループに分かれて滑走し、それぞれのスピードやフォームを見ていきます。未来のトップアスリートを発掘する「J-STARプロジェクト」のメンバーや強豪校の自転車競技部員も参加しており、誰もがプロさながらのスピードでトラックを駆け抜けていきます。その様子を見た道場選手は、「非常にクオリティの高いトレーニングですね。僕も一緒に参加したいぐらいです」と応援を続けます。

画像: 250mバンクを何周も駆け抜けるジュニア選手たち

250mバンクを何周も駆け抜けるジュニア選手たち

練習は午前・午後の2部制。ランチタイムには互いに交流を深めるシーンも見られました。おいしいご飯を食べてエネルギーをチャージし、後半のトレーニングをスタートします。

画像: 食堂でランチを食べる参加選手。言語の違いを超えて親睦を深めます

食堂でランチを食べる参加選手。言語の違いを超えて親睦を深めます

夢に向かって、未来へと駆ける日本のジュニアたち

トレーニング終了後、道場選手は参加選手のみなさんに合宿に参加してみた感想や、目指している夢などを聞いていきます。

画像1: 夢に向かって、未来へと駆ける日本のジュニアたち

増村虹那さん:「初日は思うように記録が出なかったですが、フォーム改善の指導を受けて翌日には自己ベストを更新できました。合宿では国際交流ができるのも貴重な体験です。私の夢は自転車競技でオリンピックに出ること。これからも頑張りたいです」

画像2: 夢に向かって、未来へと駆ける日本のジュニアたち

清野心花さん:「自転車競技を始めたきっかけは県主催のスポーツタレント発掘事業。コースを走るのがとても楽しく、こちらの合宿にも何度か参加しています。合宿の魅力は他選手の走り方が見られること。その刺激を成長につなげています」

画像3: 夢に向かって、未来へと駆ける日本のジュニアたち

黒田菫さん:「以前は水泳をしていました。成績が伸び悩む中で自転車競技に転向したところ、JOCジュニアオリンピックカップで優勝。以降、自転車競技を続けています。私が住む地域は室外コースしかなく、合宿を通じてここまで整備された環境で走れるのはとてもいい経験になります」

画像4: 夢に向かって、未来へと駆ける日本のジュニアたち

日高虎太郎さん:「僕の将来の夢は競輪選手です。この合宿は、トップ層の選手と同じ環境でトレーニングできるのが魅力。コースの傾斜がすごくて最初は驚きましたが、練習を重ねるうちに傾斜を利用した動きもできるようになりました。合宿に参加して良かったです」

道場選手:「自転車競技以外のスポーツ出身の方も多いですね。実は僕も学生時代はプロ野球選手を目指していました。大学時代の怪我を理由に引退しましたが、どうしてもプロスポーツ選手になる夢が諦められず……そんなとき、テレビで他の競技から競輪に転向した選手の姿を見かけたんです。それが転機となり競輪の道を志しました。日本サイクルスポーツセンターの活動によって、若い世代の人が自転車競技と出会うきっかけが増えれば、自転車競技界全体の発展にもつながると思います」

自転車競技を、スポーツ界全体の向上へとつなげたい

画像1: 自転車競技を、スポーツ界全体の向上へとつなげたい

道場選手:「今日はジュニア選手が頑張る姿を見られて良かったです。改めて、競輪とオートレースの補助事業がどのように活用されているかを教えてもらえますか?」

野田さん:「日本サイクルスポーツセンターでは国内外の選手を対象にさまざまな活動を続けていますが、そういった活動や施設全体の運営を維持するには大きな資金が必要になってくるもの。そこで、競輪とオートレースの補助事業を活用させてもらっています。長年この施設の運営に携わっていますが、本当にさまざまな面で助かっています」

画像: 「明日のトレーニングはお休み。みんなで静岡観光へ出かけます」と、オフの過ごし方についても教えてくれる野田さん

「明日のトレーニングはお休み。みんなで静岡観光へ出かけます」と、オフの過ごし方についても教えてくれる野田さん

道場選手:「僕たちがレースを走ることで生まれた売上の一部が、自転車競技業界を盛り上げるための活動に役立っていると知れて僕も誇らしいです」

野田さん:「この施設で合宿やトレーニングを行う人はみんな、“こんなに優れた環境でトレーニングできるのがいい”と言います。充実したコース環境はもちろん、山の中にあるので空気が澄んでいるし、自然以外何もないから合宿中は競技にも集中できる。これほど条件がそろった施設はなかなかないでしょうね」

実は、他国と比べて自転車競技の普及が発展途上だと言われているアジア地域。でも野田さんは「自転車競技用のトレーニングは、日本のスポーツ界で注目を集め始めている」と話します。

野田さん:「日本サイクルスポーツセンターが長年培ってきたトレーニングノウハウが、他スポーツに導入される動きが年々活発化しているんです。我々がスピードスケートチームのトレーニング指導を行ったり、施設で活用しているWattbikeが水泳やラグビー、サッカーのトレーニングにも導入されたりと、種目を超えたクロストレーニングに期待が寄せられています。我々の活動が、自転車競技はもちろんスポーツ界全体の発展に貢献できれば嬉しいですね」

道場選手:「自転車競技に興味を持つ若い層が増えれば競輪界も盛り上がりますし、僕自身も“負けられない”とさらに頑張れそうです。これからも日本サイクルセンターの活動を応援しています!」

画像2: 自転車競技を、スポーツ界全体の向上へとつなげたい

競輪とオートレースの売上の一部を用いて、
ものづくり、スポーツ、地域振興等社会に役立つ活動を応援しています。
補助申請概要については詳しくは下記ページをご覧ください。

補助事業の申請について

This article is a sponsored article by
''.