この活動には競輪とオートレースの補助事業が活用されており、「高校生のみなさんがどんなことに取り組んでいるかを知りたい」と、オートレーサーの北市唯選手が天竜高等学校の校舎を訪れました。
【CYCLE MOVIE#2】高校生が地域の人と協力して町おこし。―オートレーサーが静岡県内の高校に潜入―
youtu.be地元の高校生と大人が、協力しながら町おこし
天竜区は自然に囲まれた地域。区名にもなっている天竜川を始め、白倉峡や光明山、段々茶畑など豊かな環境が広がります。
北市選手:「今日は高校生のみなさんが、地元のために頑張る様子を応援しに来ました。高校生の頃の私は住んでいる地域にあまり関心がなく、自分のやりたいことに夢中になっているタイプだったので、どんな活動をしているのかとても興味があります!」

天竜高等学校を訪れる北市選手
この日は天竜ラボが主催する若者会議の開催日。「地域の新イベントを考えよう!」をテーマに、生徒と地域の大人が一緒にディスカッションを行います。
地域の価値を町おこしに!魅力的な企画が続々と
北市選手が校舎内の会場に入ると、すでに老若男女たくさんの人が集まっていました。北市選手もゲストとしてプログラムに参加します。

会議の様子を見学する北市選手と参加する住民の方々
まずは、担当の粟飯原(あいはら)先生が地域の魅力を伝えるところからスタートです。
粟飯原先生:「天竜区を始め、中山間地域は自然の多いエリア。山や川だけでなく、図書館や学校など魅力的な施設も多いです。でもそれ以上に、人が温かい場所だと僕は思います。人の存在も価値のひとつとして、アイデアを考えていきましょう」
説明の後はいよいよディスカッションへ。「五平餅を使って何かできないか」「どうすればクローバー通り商店街をもっと盛り上げられるだろう」など、続々と声が集まります。チームから出たアイデアをひとつの企画にまとめ、最後はグループごとの発表です。

企画アイデアを発表する生徒のみなさん
「僕たちが考えたのは、参加者が米俵を担いで走る棚田大レースの開催です。担いでいる姿を撮影して写真コンテストを開催すれば、さらに盛り上がると思います!」「移住の促進につなげるため、“くんま水車の里”の宿泊体験がいいと思います。昼は五平餅づくり、夜は星空観察をして天竜区の魅力を知ってもらいましょう」など、地域の特産や名所を活かした企画が発表されます。
北市選手も「どれも面白そう!棚田大レースは私も気になります」と、楽しそうに発表の様子を見守っています。
会議終了後、天竜区でマルカワの蔵という古民家ギャラリーを運営しているという本島さんにお話を聞いてみました。

若者会議にご夫婦で参加している本島さん
本島さん:「若者会議には何度も参加しています。地域活動は高齢者が主体となる場合が多いですが、天竜区は高校生が率先して参加してくれます。若い感性を活かしてアイデアを生み出し、SNSを使って積極的に発信する様子を見ていると、天竜区の未来は明るいと感じますね」
先生目線で語る天竜ラボの取り組み
盛り上がりを見せる天竜ラボですが、どのようにして生まれ、どんな活動をしてきたのか。粟飯原先生にもお話を聞いてみました。
北市選手:「今日は会議の様子を見学させてもらいました。高校生のみなさんも地域のみなさんも、一緒になって盛り上がっていましたね」

粟飯原先生と北市選手
粟飯原先生:「ありがとうございます!実は天竜区は、高齢化率が60%を超えるエリア。高齢化に比例して地域が衰退するなどの課題がある中、生徒が“地域の役に立ちたい”と自ら立ち上げたのが天竜ラボです。今年で活動5年目になりますが、“高校生が頑張ってくれるなら”と、住民のみなさんはいつも協力的。会議の参加者も少しずつ増えているんですよ」
過去には、天竜区の名産品である椎茸や獣害から発生した鹿肉を使った「天竜おにぎり」や、地域商店の看板をキーホルダー化した「天竜ガチャ」も生徒考案で商品化されています。
粟飯原先生:「天竜ラボから生まれた取り組みは、どれも地域の課題を解決するためのもの。“天竜おにぎり”は、人口減少によって下火になっている椎茸業やシカなどによる害獣被害、ハンターの高齢化に目を向けたことで開発が進みました。販売開始からたった15分で完売するほど大人気で、現在は新しい具材を開発中です」

校内に掲示された天竜ラボの取り組みや事例を紹介するレポート
北市選手:「過疎地域と聞いていましたが、会議には大勢の人が出席していましたし、生徒は元気いっぱい。すごくいい町だと思いました」
粟飯原先生:「天竜ラボのメンバーは、小さい頃から地元のお祭りに参加しているなど、地域と深く関わってきた生徒が多いですね。高校生になり、“自分も地域のために何かしたい”と考えるようです」
また、天竜ラボや若者会議の運営には競輪とオートレースの補助事業が活用されていますが、どんな風に役立っているかも聞いてみます。
粟飯原先生:「ポスターやパンフレットの制作費、学校外で活動する際の交通費などに活用しています。制作物に“この活動は競輪とオートレースの補助を受けています”と記載すると、生徒の気持ちも引き締まるようです。自分たちの行動が大人や団体に評価されている事実が、いい影響を与えてくれています」
この活動を、若者の成長と地域の未来につなげる
さらに、北市選手は渡辺校長にもお話を聞いてみます。
渡辺校長:「天竜ラボは授業や部活動とは異なる有志活動。そのため、活動費などの捻出に限界があります。しかし、競輪とオートレースの補助事業を活用してからは活動規模が大きくなりました。最近は県外に出て、長野県の天龍村との協同活動も始めています。範囲が広がるほど、生徒の成長も大きくなっているように感じます」

生徒の活動状況や今後の展望について語る渡辺校長
渡辺校長は「天竜ラボに関わっていた生徒は、卒業後も積極的に若者会議へ参加してくれています。この活動を可能な限り継続し、天竜高等学校が地域の発展につながる拠点となってくれたら。そんな壮大な夢を抱いています」とも話してくれました。
最後は、天竜ラボに所属する生徒のおふたりにもお話を聞いてみました。

天竜ラボの生徒にインタビューを試みる北市選手
生徒さん:「天竜区の魅力を地域外の人に知ってもらい、“行ってみたい”と思ってもらえるよう活動を続けています。以前の私は人前で話すのが苦手でしたが、若者会議に参加するうちに自然と自分の意見が言えるようになり、そこが成長できたと感じる部分です」
生徒さん:「活動の一環として、大学などで自分たちの取り組みを発表する場にも恵まれました。自分の意見をプレゼンする機会や、大勢の前で発表する経験は社会に出てからも役立つ力。天竜ラボが自分の成長につながったと思います」
この先、天竜ラボはますます地域に欠かせない存在となっていきそうです。競輪とオートレースの補助事業は、地域貢献につながる活動や若者たちが未来のために頑張る取り組みを、これからも応援し続けます。

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