日常生活にとって“歩く”という動作は、とても重要な機能のひとつ。しかし、歳とともに機能は低下し、ちょっとした段差でつまずいたり、バランスが崩れたり、歩くスピードが遅くなったりして横断歩道を渡りきれないことも。その結果、家に閉じこもりがちになり、ますます動かなくなってしまいます。
社会福祉法人ハッピーネットは、高齢者の方が自分らしく日常生活を送れるよう、科学的介護に取り組んでいます。今回は、JKAの補助事業をきっかけに歩行訓練機を導入した、ゆめの園りあん中野林特別養護老人ホームに併設された「りふれ中野林デイサービスセンター」を訪ねました。

画像: 自分の足で歩くよろこびを生きがいに。安全装置付き歩行訓練機「P・ウォーク3連式」

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転倒リスクをなくし、確かな安心を

埼玉県さいたま市、豊かな田園風景の中に「ゆめの園りふれ中野林」はあります。施設内は開放感とあたたかみにあふれ、廊下には利用者の方がお散歩をしている姿も。早速、歩行訓練機「P・ウォーク」が置かれた部屋に行ってみると、3名の方が歩行訓練をしている真っ最中でした。

「P・ウォーク」の一番の特徴は、安全装置が付いていること。天井からの吊り下げ式(免荷)のベルトが付いているので、転倒の心配がなく、膝や腰の負担も軽減できます。しっかりと足を動かしながら歩き続ける訓練ができるだけでなく、3連式であればスタッフ1名で最大3名の訓練が可能になります。
この機器を導入するまでは介助を行えるスタッフに限りがあることから対象人数や継続が難しかったのですが、今では利用者のほぼ全員が歩行訓練をできるようになったのだそう。

画像: 体型にあったベルトの調整や、体調ごとの時間・速度の設定が可能

体型にあったベルトの調整や、体調ごとの時間・速度の設定が可能

体も、気持ちも、もっと前向きに

自分の足で歩くことが高齢者の方にどんな影響をもたらすのか、機能訓練指導員の菅原さんに話を聞きました。
「健康維持はもちろん、歩行による一定のテンポが脳に刺激を与えるので認知機能の低下にも効果的という研究結果があります。また、自分でできる日常生活の動作が増えることで前向きな気持ちになる方も多いですね。
利用者の方の中には、歩行に対して自信が付いたことで一人で歩く練習をするようになった方もいらっしゃいますし、ご家族から本来の明るさが戻ってきたという、うれしいお声をいただいたこともあるくらいなんですよ。」

画像: 回数を重ねることで歩行距離や速度が上がっています、と菅原梨沙さん

回数を重ねることで歩行距離や速度が上がっています、と菅原梨沙さん

そこで、実際に「P・ウォーク」を利用されている方にもお伺いしました。
まず一人目の利用者の方は、現在92歳。普段は杖を片手に過ごしていらっしゃるそうですが……。実は、取材当日すでに1km以上は歩いていました。
「健康維持のためには、とにかく歩くのが一番ですね。前は少し歩いただけですぐに苦しくなってしまいましたが、歩行訓練を続けてきたことで、歩ける距離や速さも上がってきました。」

画像: もっと歩ける距離を伸ばしたい、と意欲的な言葉も

もっと歩ける距離を伸ばしたい、と意欲的な言葉も

続く二人目は、お茶目な会話で現場を和ませてくれた85歳の利用者の方。
「以前はずっと家で過ごしていました。ところが今では、毎日歩くことがあたり前になっているくらい!息切れもしなくなったし、歩きながらしっかりとバランスも取れるようになりましたよ。」

画像: 毎日、1時間くらいは外を歩いています、と笑顔いっぱい

毎日、1時間くらいは外を歩いています、と笑顔いっぱい 

介護の負荷を減らし、すべての人に笑顔を

今やデイサービスはただ利用者をお預かりするというだけでなく、デイサービスに来ることで日常生活のための機能を取り戻す場所にもなってきています。しかし、そんな状況にありながらも、デイサービスの機器の導入を補助する団体が少ないという現実もありました。

ハッピーネットにおいても、科学的介護を掲げながらも「P・ウォーク」の導入のハードルが高く……そこへJKAの補助事業が「P・ウォーク」導入の実現を支えてくれたと理事長の伏見さんは語ります。

画像: 高齢者の日常生活までサポートしたいと語る理事長の伏見広一さん

高齢者の日常生活までサポートしたいと語る理事長の伏見広一さん

「歩けなくなることで、日常生活に支障が出てくるのはご本人にとっても辛いことですが、一人で食事ができない、お風呂やトイレに入れないとなると、一緒に同居されているご家族の方にとっても負荷が増えてきてしまいます。
数年前から介護離職やヤングケアラーという言葉が世の中に出てきていますが、介護で辛い思いをされている方が増えているのが現実です。私たちはそんなご家族の辛い思いを減らせるように、歩行訓練を通して日常生活の動作の低下を防ぎ、ご本人もご家族もみんなが笑顔になってほしいと願っています。」

画像: 介護の負荷を減らし、すべての人に笑顔を

家族愛をどこまでも大切に。「ゆめの園りふれ中野林」には、一歩一歩確かな歩みを進めていく利用者の方の姿が、そして寄り添うスタッフの方々の眼差しがありました。

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